自動車以外のトラブルに対しても万全な補償を付けたいと考え、自動車保険の個人賠償特約に加入したいと感じたものの、おとなの自動車保険で申し込んで大丈夫か心配な方も少なくないでしょう。
具体的には、以下のような疑問を持っているのではないでしょうか。
疑問
- おとなの自動車保険で申し込める、個人賠償責任特約の内容は?
- 他社と比べてメリットはあるの?
- 申し込み前に、利用にあたっての注意点を知っておきたい
そこでこの記事では、おとなの自動車保険の個人賠償責任特約について、他社とも比較しつつ詳しく解説します。
結論から言うと、おとなの自動車保険における個人賠償特約は充実度が高く、他社と比べてもおすすめ度はとても高いと言えるでしょう。
ただそもそも個人賠償責任特約のサービス内容を踏まえると、人によってはあえて申し込む必要はないと感じるケースもあると考えられます。
最後まで読むことで、本当におとなの自動車保険で個人賠償責任特約を申し込むべきかを判断できるようになるので、心配な方は参考にしていただければ幸いです。
おとなの自動車保険の「個人賠償責任特約」の概要
おとなの自動車保険で提供されている「個人賠償責任特約」は、自動車に起因した事故以外の、日常生活中の損害に対して保険金を請求できます。
自分や家族が対象で、相手にケガをさせたり物を壊すなどの損害を与えてしまったりと、自分たちが加害者側になった際に利用できるしくみです。
例えば、飼い犬が人に噛み付いてケガをさせてしまったり、自分が人にぶつかった結果相手がケガをしてしまったりしたら、個人賠償責任特約で保険金を請求できます。
保険金額は無制限
他社の場合は保険金額の上限が定められていることもありますが、おとなの自動車保険の個人賠償責任特約は、上限がありません。
損害を受けてしまった際は、必要な金額を請求可能です。
特約の対象者
個人賠償責任特約の対象者は、以下の4種類に当てはまる人です。
- 記名被保険者
- 記名被保険者の配偶者
- 記名被保険者や配偶者と同居する親族
- 記名被保険者や配偶者の、別居している未婚の子
別居する子供も含めて、広い範囲の家族が対象となるので、加入すれば生活中のトラブルの多くをカバーできます。
自転車傷害特約に加入していれば、自転車事故での自分・家族のケガも補償対象にできる
子供などの家族が自転車に乗っている場合、個人賠償責任特約では事故の際に相手(物の損害も含む)に与えた損害のみが補償対象になります。
しかし、自転車傷害特約に別途加入していれば、自転車に乗っている自分や家族が怪我をした際にも保険金を請求できます。
家族の中に、通勤・通学などで自転車を使っている人がいるなら、万全な補償を受けるために合わせて自転車傷害特約への加入を検討してみても良いでしょう。
示談代行サービスで、スムーズに相手と交渉可能
相手に損害を与えてしまった際は、今後の対応をどうすればいいか分からず不安になってしまうケースもあるでしょう。
相手に同意を得られれば、損害賠償責任が発生した際に示談交渉サービスを利用し、スムーズに相手との交渉を進められます。
専任の担当者が手続きをしてくれるので、問題解決まで長引いてしまう心配もありません。
ただし、あくまで相手に同意を得られた場合にのみサービスを利用できるので、問題を起こしてしまった際はまず誠意を持って相手に謝罪し、サービスを利用できる下地をしっかり作っておくことが大事です。
なお、以下の2つの条件に当てはまっている場合も、示談代行サービスは利用できません。
- 自分や家族側に法律上の賠償責任が発生していない場合
- おとなの自動車保険への協力を、正当な理由がないのに拒んだ場合
おとなの自動車保険と、他社自動車保険の個人賠償特約を比較!
おとなの自動車保険と、他社で展開されている個人賠償特約の特徴や保険金額を比べてみました。
最大保険金額 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
おとなの自動車保険 | 無制限 | 保険金の上限額が無制限、示談代行サービス付き、家族も対象、自転車傷害特約の追加で自分や家族側の損害にも対応 | とくになし |
ソニー損保 | 3億円 | 家族全員が対象、示談交渉サービス付帯 | 上限がある |
チューリッヒ | 最大3,000万円、5,000万円、1億円 | 3つのプランから選べる、家族も対象、示談代行サービス付帯 | 上限額が小さい |
アクサダイレクト | 3,000万円 | 家族も対象にできる、示談交渉付帯 | 上限額が小さい |
三井住友海上 | 国内:無制限/海外:3億円 | 国内なら金額上限なし、自転車限定特約あり、家族も対象、示談交渉対応 | 海外でのトラブルだと上限あり |
セゾン自動車火災保険 | 無制限 | 金額が無制限、家族も対象にできる、示談代行サービス付帯 | とくになし |
見てのとおり、おとなの自動車保険の個人賠償責任特約は、メリットが多く他社以上に優れています。
金額が無制限なことに加えて対象範囲も広く、とくにデメリットはありません。
おとなの自動車保険における他のサービス内容に不満がないなら、個人賠償特約と合わせて自動車保険を申し込むのがおすすめです。
おとなの自動車保険も例外ではない!個人賠償特約をつける際の注意点
最後に、個人賠償責任特約の注意点を解説します。
大きく分けて、以下の3つがデメリットと考えられるでしょう。
- 自分が被害者の場合は利用不可
- 家族も対象であるため、家族の車にまで特約を付ける必要はない
- 特約の補償対象外になるケースがある
自分が被害者の場合は、特約の補償対象外
まず、自分が被害者の場合は利用できません。
自分や家族が損害を受けた際は、加害者側が自分や家族への賠償を行なうこととなります。
ただし自転車損害特約をつけていた場合は、自分が相手と事故を起こした際に自分もケガをしてしまったなら、例外として自分も保険金を請求できます。
家族も特約対象なので、複数台の車に個人賠償責任特約を付ける必要はない
おとなの自動車保険における個人賠償責任特約は、自分(被保険者)の家族も補償対象です。
家族がそれぞれ車を持っている場合、それぞれに個別に個人賠償責任特約をつけると無駄になってしまうので、1つの車にのみ適用させましょう。
特約の補償対象外になるケースがある
相手にケガをさせる、物を壊すなどの損害を与えてしまったケースでも、状況によっては保険金請求の対象外になります。
具体的には、借り物や預かりものは壊しても保険金を請求不可、相手のケガは相手が同居する親族だと特約対象外です。
また職務関連の賠償責任や、乗り物の使用・管理が原因の損害も保証対象外になってしまうのでご注意ください。
これらすべてが補償対象になると、わざと身内で損害を出して保険金を請求するような悪用をする人が出てきてしまう恐れがあるので、やむを得ないでしょう。
まとめ
今回は、おとなの自動車保険における個人賠償責任特約について解説しました。
自分や家族がトラブルを起こしてしまった際も、個人賠償責任特約があれば、損害に対する賠償の負担を抑えられるので安心です。
おとなの自動車保険の場合は保険金額の上限がなく、高額な賠償を求められた際も対処しやすいため、他社と比べても魅力的なサービス内容です。
この記事を参考に、個人賠償責任特約を付けるべきかじっくり検討してみてください。