万一の事故やトラブルに備える、自動車保険。
最近ではインターネットでかんたんに見積もりや申込みができる商品が多くなり、どれを選ぶのが自分にとってベストなのか、悩みますよね。
どの自動車保険を見てもホームページにはいいことばかり書いてあって、どこに注意して比較すれば自分に一番あった自動車保険が見つかるのかわからない、という方も多いと思います。
今回、数ある保険の中で徹底比較したのは、アクサダイレクトとソニー損保の自動車保険。
どちらも公式ページやパンフレットには情報が溢れているものの、以下のような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
お悩み
- アクサダイレクトとソニー損保、一言でいうと何が違う?
- 事故対応はどちらのサポートのほうが手厚い?
- 保険料はどれくらい違うの?
- 加入後の満足度はどちらが高い?
これらの疑問に答えるため、アクサダイレクトとソニー損保それぞれのホームページを徹底的に読み込みました。
サイトの情報だけでわからなかった所は、コールセンターに直接問い合わせて確認しました。
アクサダイレクトもソニー損保も、加入者も多く優れた自動車保険を提供しています。
ただ、そんな両社の間でも、調べてみると分かる明確な違いがあります。
アクサダイレクトにあってソニー損保にはない、というものも、もちろんその逆もあります。
安さだけで選んでしまうと、使い勝手が悪かったと後悔することになるかもしれません。
徹底比較を通じてみえた両社の違いを解説しつつ、最後には具体的な保険料・補償内容の比較も詳しく載せているので、参考にしてください。
「どの自動車保険が一番お得なの?」「万一のときにサポートが充実している保険はどれ?」とお悩みの方も多いでしょう。
ただ唐突ですが、「アクサダイレクトやソニー損保のどちらかが、誰にとってもベストであるとは断言できない」と先に言わせてください。
理由はシンプルです。車の種類や利用状況が人それぞれであるように、保険もまたそれぞれ特化したサービスを提供しているので、万人にベストな組み合わせがないからです。
逆に、あなたのニーズや車の利用状況を考えずに「この保険会社がベストです!」と断言するほうが変ですよね。
「じゃあどうすれば自分にぴったりな自動車保険を選べるの?」と思われた方に、シンプルな答えがあります。
正解は「保険見積もりを複数社とって比べる」。これに限ります。
何となく、で選ぶ前にこのたったひと手間をかけるだけで、あなたにベストな自動車保険を確実に安く見つけることができます。
毎年この時期になると自動車保険の見積もりを条件揃えて比較するんだけど、大手損保(ダイレクト損保も含め)はやはり高い。 保険料比較 (高い) 国内大手4社 > 外資数社 > 国内中堅数社 > SBI損保 (安い) 外せない特約とかつけなくていいから安くして欲しい。 という訳で今年はSBI損保に乗り換え。
— さとる (@strima_) 2020年1月26日
見積もりを複数取り寄せるのに一番便利なのが「一括見積もり」です。
一度条件を指定するだけで自動車保険の見積もりが一括で手に入り、一社一社比べる手間が省けます。
一括見積もりは完全無料で、3分もあれば完了です。
もう一度いいますが、このひと手間を加えるだけで、必ず保険料が安くなります。
アクサダイレクトとソニー損保の概要
ダイレクト型自動車保険として高い人気を誇るアクサダイレクトとソニー損保。
それぞれ、どのような特徴があるのでしょうか。
アクサダイレクトとは
アクサダイレクトの主なサービス・特徴は以下の4つです。
アクサダイレクトの特徴
- 「チーム制」の事故対応
- 優れたロードサービス
- 非常に高い保険料満足度
- 世界最大級の保険・資産運用グループ
一つずつ詳しく見ていきます。
「チーム制」の事故対応
ダイレクト型の自動車保険への加入を考える際に気になるのが事故対応ですよね。
アクサダイレクトでは、実績豊富な複数のスタッフがそれぞれの専門性を活かして事故対応に当たる、「チームアクサ」と呼ばれる体制を敷いているのが特徴です。
- 事故受付・解決スタッフ:事故が発生したときに連絡を受け取り、病院や修理工場の手配、相手方との示談交渉を担当
- サービススタッフ:事故や故障などのトラブルの現場に駆けつけ、お客さまをサポート
- 面談担当者(フィールドマネージャー):必要に応じて、訪問や面談による説明で事故解決まで手厚くサポート
- AXAパイロットガレージスタッフ(指定修理工場スタッフ):厳しい基準をクリアした優良修理工場で事故車両の修理を担当
チーム一丸となって事故対応に尽力するこのサポート体制によって、いざというときの不安を解消してくれます。
優れたロードサービス
他社と比較しても充実している優れたロードサービスもアクサダイレクトの特徴です。
アクサダイレクトが構えるサービス拠点は国内に10,300カ所と、全国に広がっています。
ロードサービスセンターが指定する最寄修理工場まで距離の制限なく無料でレッカー移動を行ってくれるので、
たとえお出かけ先で自動車が故障したとしてもサポートしてくれるのは安心ですね。
アクサダイレクトに加入すると、以下の6つのサービスがすべて無料で使えるようになります。
ロードサービス6分野
- ロードサービス
- レッカーサービス
- 修理車両搬送・引き取り費用サービス
- 宿泊・帰宅・ペット宿泊費用サービス
- 住まいの「玄関鍵開け」サービス
- その他サービス
満足度の高い保険料
高いと思われがちなアクサダイレクトの保険料ですが、実は加入者の保険料満足度が非常に高いのも特徴。
アクサダイレクトによると、他社から切り替えた契約者の約96%が保険料に満足しているというデータが出ています。
年齢だけではなく、自動車の使用目的や年間予想最大走行距離、住んでいる地域といった8つの条件をもとに一人ひとりにカスタマイズされた保険料が算出されることが、高い評価につながっています。
最大で20,000円のインターネット割引があるのも魅力の一つ。
事故対応の質の高さに加えて、状況にあわせた納得のいく保険料が算出されるのもアクサダイレクトの強みです。
世界最大級の保険・資産運用グループ
日本で20年以上にわたり事業活動を行っているアクサダイレクトですが、運営会社はアクサ損害保険株式会社です。
その母体であるアクサグループは、63カ国で事業展開している世界最大規模の保険・資産運用グループです。
大手が提供している自動車保険ということも安心できる材料ですね。
続いて、ソニー損保の特徴を紹介します。
ソニー損保とは
ソニー損保の主な特徴は次の4点です。
ソニー損保の特徴
- 頼れる事故解決サービス
- セコム事故現場かけつけサービス
- 充実のロードサービス
- 「走った分だけ」の保険料
頼れる事故解決サービス
ソニー損保では、「即日安心365」サービスを提供しています。
24時間365日の事故受付に加えて、20:00までに受付完了した場合は、当日中に事故の相手への連絡や病院・修理工場への連絡、代車の手配などを行い、お客様に対応結果を報告してくれます。
また、土日の事故でも変わらずの即日対応を実施。
事故発生当日の初期対応スピードにこだわっています。
セコム事故現場かけつけサービス
ソニー損保は、日本全国に2,800ヶ所に緊急発進拠点を構えるセコムと提携しており、24時間365日現場へ急行できる準備を整えています。
現場では、事故の現場の記録に加えて、必要に応じて救急車やレッカーなどの手配にも対応。
加入者全員が追加費用なしでこのサービスを利用できるというのが特徴になっています。
充実のロードサービス
約9,700ヵ所の拠点で全国をカバーしているソニー損保のロードサービスもやはり充実しています。
ソニー損保のロードサービスは契約車両が対象なので、例えば他人が契約車両を運転しているときのトラブルも対象になります。
契約1年目から以下の7つのサービスをすべて無料で利用できます。
ロードサービス7分野
- レッカーサポート
- 応急作業サポート
- 宿泊費用サポート
- ペット宿泊費用サポート
- 帰宅費用サポート
- レンタカー費用サポート
- 修理後搬送サポート
「走る分だけ」の保険料
ソニー損保では、予想年間走行距離を7つの区分から選択できます。
走行距離が多いと事故発生率は高く、少なければ事故発生率は低いという考えにもとづき、年間走行距離が少ない方にとっては特に保険料が安くなる可能性があります。
「走る分だけ」の保険料というのは、加入者にとってもソニー損保にとっても合理的ですよね。
走り過ぎてしまったときや、逆に思ったより走らなかったときの補償や割引にももちろん対応。
契約時に申告した走行距離を超えた場合、1年目は差額を支払うだけで補償。
2年目以降については、前年に実際走った距離に相当する距離区分で契約を継続することで適用される「こえても安心サービス」により、契約距離区分を超えた際の連絡、手続き、差額保険料のお支払いが不要になります。
逆に、契約距離区分の上限キロ数より実際に走った距離が「1,000km以上」少なかった場合には「くりこし割引」が適用され、その差額保険料に相当する額が、翌年の継続契約時の保険料から割り引かれます。
ひとりひとりのリスクにあわせた合理的な保険料算出システムでおトクに加入できるというのが魅力ですね。
アクサダイレクトとソニー損保はよく似ている
ご覧の通り、アクサダイレクトとソニー損保はとても良く似た特徴を持っています。
どちらの自動車保険を選べばよいかわからないという方のために、アクサダイレクトとソニー損保をさらに徹底的に比較していきます。
アクサダイレクトとソニー損保を徹底比較!自動車保険はどちらがオススメ?
ここでは、アクサダイレクトとソニー損保を以下の3点で比較します。
比較ポイント
- 保険料
- ロードサービス
- 事故対応
具体的にどのような違いがあるのか見てみましょう。
保険料でアクサダイレクトとソニー損保を比較
まずは気になる保険料を比較するため、アクサダイレクトとソニー損保で実際に見積もりをとりました。
見積もりに使用した条件と、算出された保険料は以下の通りです。
アクサダイレクト | ソニー損保 | |
---|---|---|
契約について | 初めて加入 | 初めて加入 |
記名被保険者の性別 | 男性 | 男性 |
運転者年齢条件 | 30歳以上補償 | 30歳以上補償 |
運転者の範囲 | 本人・配偶者限定 | 本人・配偶者限定 |
用途 | 日常・レジャー | - |
年間予想最大走行距離 | 5,000~10,000km | 7,000㎞ 以下 |
免許証の色 | ブルー | ブルー |
対人賠償保険 | 無制限 | 無制限 |
対物賠償保険 | 無制限 | 無制限 |
人身傷害補償保険 | 5,000万円 | 5,000万円 |
搭乗者傷害保険 | 1,000万円 | 1,000万円 |
車両保険 | あり | あり |
対物全損時修理差額費用補償特約 | 50万円 | なし |
その他特約 | なし | なし |
割引前の保険料 | 92,480円/年 | 115,470円 |
インターネット割引 | 16,000円 | 10,000円 |
割引後の保険料 | 76,480円 | 105,470円 |
ほぼ同じ条件で比較したところ、アクサダイレクトの方が、28,990円、保険料が安くなりました。
ただし、どんな条件でも常にアクサダイレクトのほうが安いというわけではありません。
条件を変えれば、ソニー損保のほうが安くなる場合もあります。
以上を参考に、自分自身にあてはまる条件を指定して実際に見積もりをとってみることが重要です。
アクサダイレクト・ソニー損保どちらも、公式サイトまたはカスタマーセンターなどから比較的かんたんに見積もりを取得できます。
【アクサダイレクトカスタマーセンター】
- 0120-277-742
- 受付時間:9:00~20:00(土日祝日含む)
【ソニー損保カスタマーセンター】
- 0120-919-928
- 受付時間:9:00~22:00(土日祝日含む)
次に、ロードサービスの内容でアクサダイレクトとソニー損保を徹底比較していきます。
ロードサービスでアクサダイレクトとソニー損保を比較
これまでに見てきた通り、アクサダイレクト、ソニー損保はともに非常に優れたロードサービスを提供しています。
両社が提供しているロードサービスの違いを項目ごとに比較してみると、以下のようになりました。
アクサダイレクト | ソニー損保 | |
---|---|---|
サービス拠点数 | 10,300カ所 | 9,700カ所 |
燃料補給作業 | ・1年目の燃料代は実費 ・2年目から燃料10リットルまで無料 | ・1年目の燃料代は実費 ・2年目から燃料10リットルまで無料 |
落輪引き上げ | ・すべての車輪脱落は除く ・クレーン作業なども無料 | ・車輌1輪まで ・クレーン作業は無料対象外 |
無料レッカーサービス | ・保険会社が指定する工場は距離制限なし ・工場を指定する場合は35㎞まで無料 | ・保険会社が指定する工場は距離制限なし ・工場を指定する場合は100㎞まで無料 |
修理後引取費用 | ・5万円を上限に、引き取りに必要な片道分の交通費(1名分) | ・1万円を上限に、引き取りに必要な片道分の交通費(1名分) |
レンタカー費用 | ・契約車両と同等クラス24時間無料 ・乗り捨て無料 | ・契約車両と同等クラス24時間無料 ・乗り捨て無料 |
ペットの宿泊費 | ・同伴していたペットの宿泊費1泊分 ・1万円を上限に、ペットホテルまでの交通費、ペットホテル・ペットシッター費の延長分 | ・1万円を上限に、ペットの宿泊費、ペットホテルまでの交通費、ペットホテル・ペットシッター費の延長分 |
個別に見てもサービス内容に大きな差はありませんね。
どちらをお勧めできるかは、どの項目を重視するかで変わってきます。
アクサダイレクトの特徴は、脱輪引き上げ時のクレーン作業なども無料になる点と修理後の引取費用の充実。
ソニー損保の特徴は、無料範囲となる工場指定レッカーサービスの広さが魅力。
運転に自身がない方はアクサダイレクトを、使い慣れた修理工場を指定したい方はソニー損保を選ぶとよいかもしれません。
ただどちらを選んでもロードサービスは非常に充実しているので、安心して加入できると言えるでしょう。
最後に、事故対応の体制とサポート内容でアクサダイレクトとソニー損保を比較していきます。
事故対応でアクサダイレクトとソニー損保を比較
消費者と保険会社が直接契約を結ぶタイプのダイレクト型自動車保険では、事故対応が十分か不安になりますよね。
アクサダイレクトとソニー損保はどちらも、トラブルの際に安心のサポートを提供する万全の態勢を整えていると言えるでしょう。
なぜなら、どちらの保険も各分野の専門家がチームを編成して事故対応に当たる仕組みを持っているからです。
アクサダイレクトの事故対応体制は以下の通りです。
参照:アクサダイレクト
ソニー損保の事故対応体制は以下の通りです。
参照:ソニー損害保険株式会社
これらを見ても、事故対応体制に大きな違いはないと言えると思います。
しかし、サービス内容を細かくみると異なる点もみえてきます。
アクサダイレクトとソニー損保の事故対応を徹底比較すると、以下のようになります。
アクサダイレクト | ソニー損保 | |
---|---|---|
事故受付 | 24時間365日 | 24時間365日 |
事故対応実績 | 100,234件(2018年) | - |
事故後の連絡時間 | 不明 | 20時までに受け付けた場合、当日中に事故の相手への連絡や病院・修理工場への連絡、代車の手配 |
指定修理工場 | 〇(工場数は不明) | 〇(400カ所以上) |
被害事故相談サポート | ― | 〇 |
訪問・面談サポート | 〇 | 〇 |
事故経過対応報告 | 〇 | 〇 |
弁護士によるサポート | 〇 | 〇 |
事故対応の違いを詳しく解説します。
事故後の連絡時間
ソニー損保では、事故後の対応時間が非常にはっきりしていますね。
20時までに事故受付をした場合は、当日中に事故の相手への連絡や病院・修理工場への連絡、代車の手配まで行います。
また、初期対応結果と今後の流れの報告も当日中にあります。
アクサダイレクトは、スピーディーに対応とあるのみで具体的な連絡時間は明記していませんでした。
被害事故相談サポート
被害事故相談サポートは、自動車保険を適用できない「もらい事故」に巻き込まれたときに、相手方との交渉の進め方などを相談できるサービス。
ソニー損保では公式ウェブサイトに掲載がありましたが、アクサダイレクトでは確認ができませんでした。
訪問・面談サポート
訪問・面談サポートはアクサダイレクトにやや軍配があがります。
相手が入院・死亡している事故などのとき、必要と判断した場合に限り被保険者の自宅へ訪問し事故解決に関する手続きなどを説明するソニー損保に対し、アクサダイレクトは被害者との面談による示談交渉、被保険者の自宅へ訪問し事故解決に関する手続きの説明、相手方への自賠責保険金の請求援助、診断書の受け取り代行、後遺障害申請サポートなどを行っています。
ただこちらも、両社のサービスレベルに大きな違いがあるとまではいえません。
やはり何を重視したいかによって、選ぶべき自動車保険は変わってくるでしょう。
総合評価
アクサダイレクトとソニー損保を徹底比較すると以上のような結果となりましたが、
どちらも非常に優れたサービスを提供しているので、品質面においては大差ないといえるでしょう。
優劣をつけるのは難しいですが、ここではアクサダイレクトをお勧めします。
今回の見積もり条件ではアクサダイレクトのほうが保険料が安かったことと、ロードサービス・事故対応とも非常にレベルが高かったことが理由です。
ただ、ソニー損保がアクサダイレクトより一概に劣っているというわけではないです。
たとえば年間の走行距離が多くないのでその分保険料を抑えたい、という方にとっては、ソニー損保の方がお勧めとなる場合もあります。
アクサダイレクトとソニー損保どちらにすべきか悩むという方は、まず双方から見積もりをとり、条件にあった方に加入することをお勧めします。
この記事では、アクサダイレクトとソニー損保の比較をしています。
「一社一社もっと詳しく見たい!」と思っている人は下記の記事も参考にしてください。生の口コミからわかる両保険の正体を紹介しています。
【知らぬは危険!】評判や口コミから暴く「アクサダイレクト」の正体
爽やかイケメンの岡田将生さんが出演している「アクサダイレクト」 参照:アクサダイレクト CMで有名なだけでなく、日本を代表する自動車保険と言えます。 ただ実際に利用した人の口コミや評判を、下記のように ...
【知らずは危ない!】口コミ・評判からみる「チューリッヒ」の正体
誰もが耳にしたことがある「チューリッヒ」の自動車保険 参照:チューリッヒ保険会社 自動車保険の契約をかんがえてる人は、誰もが一度は検討するであろう有名なサービスです。 ただ同時に下記のような評判・口コ ...